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    こんにちは。eBay家庭教師の鈴木です。

     

     

    もし、eBayの取引において、$300の商品を発送する場合、
    あなたは、どの発送方法で発送しますか?

     

     

    書留郵便やeパケットの場合だと、
    補償は6,000円まで、EMSの場合は20,000円までですね。
    よって、$300の商品に万が一の事があった場合は、満額、補償されない、ということです。
    もし、心配であれば、EMSの場合は、追加料金を支払うことで補償の上限額を引き上げることが出来ます。
    今日は、EMSを含めた国際郵便での万が一の補償について解説をしていきます。

     

    国際郵便の損害賠償制度

    国際郵便の補償、例えば、紛失だったり、破損だったりの場合、
    まず、対象となる郵便物は以下のとおりです。

    • 書留扱いとした通常郵便物
    • 保険付とした手紙
    • 国際小包
    • EMS(国際スピード郵便)

    これだけ見ると、何だかよく分かりませんね(苦笑)

     

     

    この中で、私達がeBay輸出において関係のあるのは、
    「書留扱いとした通常郵便物」「EMS(国際スピード郵便)」の2つで十分、とお考え下さい。

     

     

    「国際小包は?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、
    余程の特殊事情がない限り、「EMS」で事が足りてしまいます。
    余程の特殊事情とは、「EMSの取扱いがない国」です。

     

     

    例えば、レバノン、ボリビア、ミクロネシアなどではEMSの取扱いがないため、
    小型包装物や国際小包を選択する必要がありますが、
    相当マイナーな国のため、もし、実際に発送するような場面があれば考えれば良いレベルと考えます。

     

     

    書留扱いとした通常郵便物の場合

    小型包装物やeパケットを含めた書留付の国際郵便の場合は、
    6,000円までの実損額が補償されます。
    こちらは、追加料金を支払うなどで補償額の上限を引き上げることはできません。

     

    EMS(国際スピード郵便)の場合

    EMSの場合は、20,000円までの実損額が補償されます。
    こちらは、追加料金を支払う事で補償の上限額を最大200万円まで引き上げることが出来ます。
    なお、追加料金は、20,000円ごとに50円となります。

     

    冒頭の$300の商品の例であれば、40,000円以内になりますので、
    プラス50円を追加で支払えば、万が一の際の全額をカバーすることが出来ます。

     

    実損額とは?

    実損額は、郵便物の内容品に生じたと認定される実際の損害額のことです。

     

     

    eBayの取引においては、荷物丸ごと紛失してしまった場合、
    各々の発送方法における補償上限以内であれば、その全てが対象となります。

     

     

    「5個同梱した内、2個が破損していた」「5個同梱した内、2個が紛失していた」という場合は、
    その2個が補償の対象となります。

     

     

    破損の場合、当然ですが、郵便局に拠る審査が必要となり、
    バイヤー側にダメージレポート(CN24)の作成と提出に協力して頂く必要があります。
    どのように破損しているのか、どのような梱包がなされていたか、
    などの諸条件で補償内容は変わってきますので、
    補償の有無に関わらず、頑丈な梱包は常に必須
    といえます。

     

     

    なお、郵便の遅延などによる二次的な損害というのは、損害賠償の対象にはなりません。

     

    万が一の際、キチンと補償を受けるには?

    eBayでのビジネスを行なっていると、よく遭遇する出来事として、
    バイヤーから「私の国は関税がメチャメチャ高いので、$300の商品だけど、
    $50と税関申告書に記入して欲しい。もししてくれないなら、取引はキャンセルする」
    などというメッセージをもらう貰う場合があります。

     

    eBayビギナーにありがちなのですが、
    「取引がキャンセルになってしまったら、もったいない」と、その依頼を受けてしまうのです。

     

    $300の商品を$50と申告した場合の万が一の紛失や破損の際は、
    当然ですが、$50までしか補償されません。
    税関申告金額を安く書いてしまうと、その発送方法の補償上限ではなく、
    申告した金額までの補償となる
    という事になります。

     

    もし、「金額を安く書いて欲しい」と言われた場合、
    「税関申告書に安く書くことは法律違反なので協力できません」とします。

     

     

    商品説明では、以下の関税に関する条文を明記しておくことをお薦め致します。

     

    International Buyers – Please Note:
    Import duties, taxes and charges are not included in the item price or shipping charges.
    These charges are the buyer’s responsibility.
    Please check with your country’s customs office to determine what these additional costs will be prior to bidding/buying.
    These charges are normally collected by the delivering freight (shipping) company or when you pick the item up
    – do not confuse them for additional shipping charges.
    We do not mark merchandise values below value or mark items as “gifts”
    – US and International government regulations prohibit such behavior.

     

    (訳)
    輸入関税や税金などは、商品価格には含まれておりません。
    これらの支払は、バイヤーの責任となります。
    ご自身の国の税関にどのくらいの税金が掛かるのかを入札や購入前にご確認下さい。
    これらの支払は、通常、配送業者によって行われますので、追加の送料と勘違いされないようにして下さい。
    私達は、商品の価値を過小評価したり、税関申告書にギフトとして申告することはいたしません。
    これらの行為は、アメリカ合衆国の法律および国際規約に違反することになります。

     

    商品説明への記載の際のフォントサイズは、他の商品説明のフォントと同じにし、
    掲載位置は商品説明欄の上半分以上に記入する必要があります。

     

    今日のまとめ

    eBayでの取引における輸送時の補償については、
    eパケットを含む書留郵便の場合は6,000円まで、
    EMSの場合は20,000円まで(追加料金を支払うことで200万まで引き上げ可能)と
    2種類を覚えておけば十分といえます。

     

    いくらまで補償を求めるのかというのは、個人の判断に委ねられます。
    例えば、日常生活においては、どこまで自動車保険をかけるか、
    どこまで生命保険をかけるか、海外旅行の保険はいくらが適正なのか、という事と同じで、
    不測の事態を考えだしたらキリがないこともあります。

     

    筆者の場合は、今までも6,000円を超えるものでも、
    eパケットや書留SAL便で大量に発送していますが、
    5,000件以上の取引で紛失による補償を受けたのは2件程度です。

     

    eBayでの取扱商品や発送国にもよるところがあると思いますので、
    ご自身の取引実績を鑑みながら方針を決めていくと良いです。






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