こんにちは。eBay家庭教師の鈴木です。
eBayで販売し、バイヤーさんへ国際郵便で発送した商品。これが、バイヤーさんの元に届かず、返送されてきてしまうことがあります。この記事では、その理由について、解説します。
日本のヤフオクやメルカリにおいて、発送した商品が戻ってきてしまう事は滅多にはありません。筆者が経験した国内取引での返送経験は、20年で1回だけです(笑)。理由は、不在期間満了によるもので、落札者さんの急な長期出張が理由でした。
eBay輸出の場合は、国内事情とは異なり、発送した荷物が返送されてきてしまう事がしばしばあります。どのような場合に発送した荷物が返送されてきてしまうのかを予め知っておきましょう。
海外における不在時の荷物の取扱いは、「不在票を入れない」「電話での連絡がない」「再配達がなく、自ら郵便局に取りに行く必要がある」など、日本のようにきめ細やかでは場合が多いです。EMSやeパケットなど、いわゆる書留郵便の場合、荷物の受取には必ずサイン、署名が必要になります。よって、不在の場合は、持ち戻りとなり、保管扱いとなってしまいます。eパケットライトの場合は、受取人の署名が不要なポスト投函が原則となりますので、補償はないものの、持ち戻りがほぼ無くなる、というメリットがあります。
まず、サイズオーバーでの返送は、めったにありません。何故なら、郵便局窓口での荷物の受付時に、重量、サイズを計測するからです。サイズオーバーであれば、引き受けてくれませんからね(苦笑)。しかしながら、集荷の場合は、キチンと計測しない場合があるため、東京国際郵便局での日本出国前の再チェックで、サイズオーバーであれば、返送されてくる場合があります。
前述と同様に、東京国際郵便局での再チェックの際に引っかかる場合があります。普段何気なく使っている日用品においても、国際郵便で発送できない「航空危険物」に該当している場合があります。
例えば、香水や化粧品など、アルコール度数が高い液体、プラモデルのセットに含まれている接着剤は「引火性液体」、整髪剤などは「可燃性固形物」に該当します。
オイルライターは、オイルが入っていなくても、そのままでは発送することが出来ず、分解して「部品」として梱包する必要があります。日本郵便のサイトも併せてご参照ください。
httpss://www.post.japanpost.jp/int/use/restriction/restriction01.pdf
また、腕時計、炊飯器、パソコン、タブレットにはリチウム電池が使われていますが、リチウム電池を裸のまま梱包することは出来ません。必ず、機器に取り付けられていることが条件となります。リチウムの内容量や、個数にも、相手国によって制限があります。
httpss://www.post.japanpost.jp/int/use/restriction/restriction02.pdf
これは、相手国の事情によるものです、自然環境上、宗教上など、様々な理由で、国ごとの禁制品が設けられています。筆者が経験した例では、チェコにふりかけを発送する事ができませんでした。理由は、野菜由来の成分が含まれている、ということでした。
例え、空き箱でも、輸入を禁止している国があります。例えば、オーストラリアでは、検疫の関係上、野菜や果物の絵の入った箱は一切受け付けされません。
APO = Air Force Post Office(空軍郵便局)
FPO = Fleet Post Office(海軍郵便局)
これらは、アメリカの軍施設や大使館、領事館などを意味します。世界各国に存在しますが、どの国であろうと、発送国はアメリカ扱いとなります。日本では、沖縄の普天間飛行場や、神奈川の横須賀海軍など、5都道府県の複数施設が該当します。
APO/FPO宛の郵便は、軍という性格上、軍施設内の個別住所に直接配達されず、軍の郵便局留の扱いとなります。よって、EMSや、国際特定記録郵便であるeパケットライトは、送ることが出来ません。書留郵便の場合も、受取拒否で返送される場合があります。(APO/FPOに関する記事はこちら)
手書きで、ミスした場合は、当然ですね(苦笑) また、シッピングツールで送り状を作成した際、アルファベット以外の特殊文字が、文字化け、文字落ちを起こしてしまう場合があります。余りに酷い場合は、住所不備で返送されてきてしまう可能性があります。
滅多にあることではありませんが、郵便局側の「不手際」という理由で返送されてきてしまう場合があります。この場合は、送料は郵便局から返金されますので、郵便局から必要な書類等を受け取り、返金手続きを行います。
eBay輸出の場合は、国内事情とは異なり、発送した荷物が返送されてきてしまう事がしばしばあります。理由としては、「保管期間経過」が最も多い理由です。事例は少ないですが、「サイズオーバー」「航空危険物」「禁制品」「肉・野菜などの生鮮食品や家電製品の箱」「APO/FPO」「送り状のミス」「郵便局の不手際」といった原因もあることを予め知っておきましょう。