こんにちは。eBay家庭教師の鈴木です。
eBayの出品は、タイトルから写真、Item specifics(商品情報)やItem description(商品説明)に至るまで、基本、手作業となります。
「アマゾンの出品のように、UPCやJANコードを入れるだけで、出品できたら便利なのに。。。」
実は、eBayの「eBayカタログ」という機能を使うと、簡単に出品ができます。
eBayにて商品を出品する際、eBayカタログ(eBay catalog)を使用することで、予めeBay内に準備された商品情報を活用することができます。
eBay曰く「eBayカタログを活用した出品は、バイヤーにとって見やすく、より正しい商品情報を伝えることができるため、バイヤーの購買率は上がる」と謳っています。よって、「出品したい商品情報がeBayカタログ内にある場合は、できる限りeBayカタログから該当商品を選択して出品ページを作る事」を、eBayは強く推奨しています。
ここでは、例として、「VAN HALEN THE STUDIO ALBUMS 1978-1984」というCDをeBayに出品するとしましょう。
1. eBayページの上部左側の「Sell」(出品する)をクリックします。
2.「Tell us what you’re selling」のページが表示されます。出品を手入力する場合は、ここのブランクには何も入力せずCategory(カテゴリー)の選択を行なっていきますが、このブランクにUPCコードを入力するとeBayに登録されている情報が表示されます。商品のUPCは商品のパッケージ内のバーコードの番号になります。
3. UPCコードを入力してeBayカタログに商品情報があれば、以下のように表示されます。
「Select」をクリックすると、商品名や該当カテゴリー、商品の詳細、商品写真などが出品ページに反映されます。
4. 「Condition」(商品の状態)を「Brand new」(新品)とした場合は、eBayカタログ内の写真を活用できます。自身で撮影した写真を追加掲載することも可能です。但し、「Condition」を「Brand new」以外、要は、中古を選択した場合は、商品情報に掲載されたeBayカタログ内の写真は反映させることは出来ません。自身の撮影した写真のみの掲載となります。
5. eBayカタログから自動的に反映された情報に加えて、価格やビジネスポリシーの選択を行えば、簡単に出品を完了させることができます。
メリットは、「アマゾンのように楽に出品できる」事に尽きます(笑)
前述の通り、eBayカタログに、出品に必要な情報がほとんど入っているので、改めての入力や記載の必要がないからです。また、情報は、UPCがベースとなるため、eBay外のGoogleなどの検索結果にも反映され、eBay外からの集客にも効果があります。更に、eBayカタログベースで、いわゆる「商品レビュー」があるため、その恩恵も受けることができます。
デメリットは、まず「日本の製品があまりeBayカタログに登録されていない」事です。要は、JANコードを入れても、結局何も出てこないことが多いのです。
eBayカタログは、eBayが登録・更新しているものではなく、eBayユーザーや第三者機関により、日々登録・更新が行われています。要は、eBay全体から見た場合、日本のセラーは、まだまだ少ないため、情報も集まらないのでは、と考えられます。
次に「商品情報の間違いが多い」です。(苦笑) そのまま使ったら、バイヤーさんに間違った情報を伝えることになるので、カタログを使わずに、普通に出品することが残念ながら少なくないです。
更に、「価格競争を引き起こしやすくなる」です。「UPCをベースとしたカタログ機能」という発想は、正にアマゾンの考え方です。出品がセラーベースから商品ベースへと変化してしまう、という事に繋がるからです。
補足として、もう1点。
前述の通り、eBayカタログは、eBayが登録・更新しているものではなく、eBayユーザーや第三者機関により、日々登録・更新が行われています。eBayは「eBayの裁量により、eBayカタログにあなたがアップロードした写真を使用することがあります。」と謳っています。
要は、セラーが一生懸命撮影してアップロードした写真を、他のセラーにも使わせる、という事です。実はこれ、アマゾンと同じです(笑)。要は「ドンドン相乗りしましょう」とも言えますね。これは、人によっては怒り狂うかもしれません(笑)
eBayとしては、eBayカタログを充実させることでセラーによっては出品が楽になり、バイヤーにとっては購入しやすい場所になる、としています。
但し、セラーにとっては、自身の情報がどんどんeBayに吸い上げられて、写真も含めてeBay全体の情報として使われる事を良しと思うか否かは様々な意見があります。
eBayは、eBayカタログでの縛りを着々と進めてきましたが、多くのセラーからの「アマゾンには絶対真似できないeBayのマニアックな路線を貫いて欲しい!!」という意見が少しは響いたのでしょうか。
2019年春に、「eBayカタログに係らず、バイヤーさんへ商品の正確な情報提供に努めて下さい」という方針に切り替わっています。eBayにとって、eBayカタログの整備は、想像以上に難儀だったようです。(苦笑)
eBayカタログの情報をうまく使いつつ、セラーの個性を加えていけばよいのでは、と考えます。