こんにちは。鈴木です。
eBayのオークション方式での出品では、「Reserve Price(最低落札価格)」というオプションがあります。
例えば、オークションで$10からスタートし、$100にてReserve Priceを設定した場合、もし、入札の最高額が$90で合った場合は、最低落札価格に達していませんので、オークションは成立せず、終了し、入札者は落札できない、というものです。
Reserve Listing/最低落札価格の設定方法は、まず、出品ページの「Selling details」のFormatを「Auction」にします。「Starting price(開始価格)」「Buy It Now price(即決価格)」「Reserve price(最低落札価格)」と並んでいる箇所に、希望の金額を入力することで設定できます。
もちろん、この最低落札価格は、見込みのバイヤーさんは見ることができません。
例えば、以下のオークションの状態は、現在、入札数9件で、最高入札額が$52となっていますが、セラーが設定した最低落札価格に達していないため、最高入札額の下に「Reserve not met」と最低落札価格に達していない旨が表示されています。
オークション開始価格が、$0.01–$74.99の場合は、 $3.00
$75以上の場合は、最低落札価格の4% (最大 $100)が発生します。
但し、カテゴリーが
Business & Industrial
> Healthcare, Lab & Life Science > Imaging & Aesthetics Equipment
> Heavy Equipment
> Printing & Graphic Arts > Commercial Printing Presses
> Restaurant & Catering > Food Trucks, Trailers & Carts
の場合は、価格に限らず、$5.00が発生します。
「開始価格を安くして、最低落札価格を設定するはおかしい。最初からその最低価格からオークションをスタートすれば良いのでは?」という質問がよくあります。入札者にとっては、不評なオプションかもしれません。
実は、ネットオークションに限らず、昔からあるリアルなオークションでも、高額品やアンティークなどのジャンルには最低落札価格は存在するのです。
セラーにとっては、たまたまアクセス数や入札数が少ないことで、価値ある商品が安価な金額で落札されてしまうリスクを軽減する、という意味合いがあります。
また、開始価格を高く設定してしまうと、人間の心理として、入札しづらく、なかなか買い手がつかない場合があります。安価から出品開始して入札者を集めるというのは、今でも王道です。
価値のあるモノを安易に安売りしないよう、セラーとしては、一定の保険をかけておきたい場合は、Reserve price/最低落札価格を、上手く使っていけば良いです。
また、テストマーケティング、要はどれくらいまで値上がりするのか、というのを見る目的で使われることもあります。
もし、オークションが、最低落札価格に達していない状態で終了してしまった場合でも、最高入札額が「販売しても良い」という金額であれば、「Second chance offer」の機能を使い、最高入札者にオファーを出すことは可能です。
「Second chance offer」とは、商品をオークション形式で出品した際、オークションで競り負けた2番目以降の人に「商品を買いませんか?」とオファー出来る機能の事です。
https://smiley-journey.com/secondchanceoffer
例えば、$10からスタートし、$100にてReserve Priceを設定したオークションにて、最高入札者が$90だった場合にはもちろん販売しなくても良いのですが、十分利益も出ている・処分したいなどの理由で「売っても良い」と思えば「$90で購入しませんか?」とアプローチする事ができます。
この記事では、Reserve Price / 最低落札価格の考え方について解説を行いました。バイヤー側から見ると、最低価格が見えないことから、大変不評なオプションです(苦笑)自分もバイヤーの立場であれば、ちょっとイヤですね(笑)しかしながら、セラーにとっては、「たまたま」アクセス数や入札数が少ないことで、価値ある商品が安価な金額で落札されてしまうリスクを軽減してくれるする、という大事なオプションです。この「たまたま」は、eBayの不具合、サーバーの不具合、といった、予期せぬこともあったりするのです。
また、半年から1年に1回出るか、出ないか、といった商品の出品に対しては有効です。「この商品、絶対、価値はあるはずなんだけど、Sold listingsで調べても、直近の落札履歴がない!! 一体、いくらくらいまで価格が上がってくれるんだろう」というような場合です。